2024/1/17

男性に多い泌尿器のお悩み|【男性泌尿器科】(越谷・春日部)

いわさ泌尿器科クリニック(越谷・春日部)です。

泌尿器科では、尿に関連する器官や腎臓などの臓器、生殖医療などを扱います。
臓器のなかには、前立腺や精巣などの臓器が含まれるため、
男性特有の泌尿器疾患やお悩みは様々あります。

本日は、男性に多い泌尿器の病気について、部位ごとに整理してご説明させていただきます。

男性の尿器疾患の画像

~男性の主な泌尿器疾患~

【前立腺】

前立腺肥大症
膀胱下にある前立腺という臓器が肥大化することで、尿道や膀胱が圧迫され、排尿障害が起きる病気です。
症状:頻尿、尿の勢いや切れが悪くなる、尿意切迫感(突然強い尿意におそわれる)。
原因:前立腺が肥大する原因は完全にはわかっていませんが、加齢により、男性ホルモンなどの性ホルモン環境の変化によって起きると言われています。
また、遺伝的要因や食生活、肥満、高血圧、高血糖なども関連すると言われています。

前立腺炎
尿路感染症の一つで、急性か慢性か、細菌性か非細菌性かで診断が分かれます。
症状:排尿時痛、頻尿、尿が出しづらい、陰嚢と肛門の間の部位・腰・下腹部の痛み。
急性の場合は発熱(時に38度以上の高熱)や寒気、倦怠感などの全身症状を伴います。
原因:原因は明らかではありませんが、細菌感染によるものや、不規則な生活や、前立腺を圧迫する姿勢などが関連する場合があります。

前立腺がん
膀胱下にある前立腺のなかに、癌細胞が発見される病気です。
症状:頻尿、尿の勢いや切れが悪くなる、尿意切迫感、残尿感、下腹部の不快感、排尿時痛。
原因:男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響すると考えられています。また、遺伝や食生活も関連すると言われています。
通常の血液検査で行える「PSA検査」により、早期に発見することができます。

【膀胱】

過活動膀胱
文字通り、膀胱が活動し過ぎてしまう病気になります。
症状:尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁(急にトイレに行きたくなり、我慢できずに漏れてしまう)。
原因:原因はさまざまですが、肥満や加齢、便秘、高血圧、糖尿病があげられます。
また、飲酒や喫煙、運動不足も、過活動膀胱を引き起こしやすくなります。

膀胱がん(尿路上皮がん)
膀胱は、移行上皮という粘膜で覆われて守られています。
この粘膜に癌細胞が発生することを膀胱がんと言います。
症状:血尿、頻尿、排尿時痛、残尿感、尿意切迫感など。
原因:はっきりとした原因は不明ですが、喫煙者は膀胱がんの発症リスクが非喫煙者より2~3倍高くなると言われています。また、化学薬品や染料を扱う職業にも発症率が高いことが知られています。
膀胱がんは、早期に発見して適切な治療を行うことで高確率に治る病気ですが、そのまま放置すると肺やリンパ節に転移して命に関わることもあります。
症状が認められる場合には、早めに受診するようにしてください。

【腎・尿管・尿路】

尿路結石
腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患で、
泌尿器科外来でみられる疾患の中では最も頻度の高い疾患のひとつになります。
症状:わき腹から下腹部にかけての激しい痛み、血尿、腰痛、冷や汗、吐き気・嘔吐、顔面蒼白、陰部の痛みなど。
原因:結石ができる原因は解明されていませんが、体質遺伝のほか、肥満、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病が、発症リスクを高めるといわれています。
また、ご家族に尿路結石にかかったことのある方がいる場合は発症率が高く、通常より低年齢で発症しやすいという報告があります。

尿道炎
クラミジアや淋菌などの細菌やウイルス、原虫などが原因で発生します。
症状:膿が出る、排尿時痛、かゆみ、性器が多少赤くなるなど。
原因:男性は尿道が長く、クラミジアなどの細菌やウイルスが入り込んだ際に、それらが尿道にとどまって、尿道炎を引き起こすと言われています。原因菌の約半数はクラミジアと言われています。

腎がん
血液をろ過して尿を作る臓器が腎臓になりますが、
この腎臓の細胞ががん化して、悪性腫瘍になったものを腎がんと言います。
症状:初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行とともにさまざまな症状が現れます。
進行時の症状:血尿、背中や腰の痛み、腹部のしこり、足のむくみ、食欲不振、体重減少、吐き気、便秘、腹痛など。このうち血尿、わき腹の痛み(側腹痛)、腹部のしこり(腹部腫瘤)は3大症状とされています。
原因:原因は明らかではありませんが、喫煙や食べ過ぎ、運動不足などの生活習慣や、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病=「メタボリックシンドローム」が関係すると考えられています。50~70歳の中高年に多く、最近では検診などの画像検査で偶然発見されるケースも多くなっています。
また、透析治療などで腎臓の状態が良くないかたは発症リスクが高いため、注意が必要になります。

腎盂尿管がん
腎臓で作られた尿は腎盂、尿管を通り、膀胱に貯められます。
腎盂・尿管・膀胱には移行上皮という臓器を覆う粘膜がありますが、 腎盂尿管の粘膜にがん細胞が発生することを腎盂尿管がんといいます。
症状:早期では無症状で、腫瘍の大きさがある程度になったところで自覚症状がみられます。
進行時の症状:最も多い症状は「肉眼でわかる血尿」です。更に進行すると、腰や背中、わき腹の痛みが起きます。排尿痛や頻尿が起きる場合もあります。
原因:尿中の発がん物質との接触が原因と考えられています。
そのため喫煙、染料、化学薬品、鎮痛剤(フェナセチン)、慢性炎症(尿路結石などによる)、抗がん剤(シクロホスファミド)などが発がんの危険因子となります。

【その他の病気】

・精巣や陰嚢部分の病気
・ED(勃起不全)

なお、ED(勃起不全)の治療は自費治療となります。
また、健康保険を使わない性病検査も実施しております。医師にご相談ください。

いわさ泌尿器科クリニック には、越谷・春日部・さいたま市などから来院されます

※病気の詳しい症状等に関しては、下記のページをご確認ください。

膀胱炎
前立腺肥大
前立腺がん
頻尿
尿路結石
性感染症外来

いわさ泌尿器科クリニック(さいたま・越谷・春日部)
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